2026年9月17日から21日にかけて幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2026(TGS2026)。30周年を記念して史上初の5日間開催となった今年、ゲームタイトルだけでなく、プレイ体験を支える周辺機器にも大きな注目が集まりました。
その中でも特に多くの来場者の足を止めたのが、ゲーミングモニターブランド「KEY TO COMBAT(KTC)」のブースです。ホール8 N14に展開されたKTCブースでは、未発売の最新モデルを含む12機種以上のモニターが実機で展示され、来場者は自由に触れて比較できる貴重な体験空間となっていました。
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KTCとは?日本市場に急成長するモニターブランド
Key To Combat(KTC)の親会社である深圳KTC科技有限公司は、1995年設立、2022年に深セン証券取引所上場(株式コード:001308)という実績を持つディスプレイメーカーです。従業員6,000名以上、研究開発エンジニア1,000名以上を擁し、深センと恵州の2つのスマート製造拠点が強固な生産体制を支えています。
日本事業を担うKTC科技日本株式会社が現地サポートを担当し、2024年8月の日本市場参入以来、わずか1年余りでAmazonの売れ筋ランキング上位にランクイン。「最も急成長しているモニターブランドの一つ」として評価されています。
ブランドフィロソフィーは「最高のパフォーマンスを、最も手頃な価格で」。この姿勢はTGS2026の出展製品ラインナップにも色濃く反映されていました。
TGS2026で注目を集めた展示製品
KTCブースでは、超高速リフレッシュレートモデルから高解像度MiniLEDモデル、OLED、さらにポータブルモニターやスマートディスプレイまで、幅広いラインナップが展示されました。ここでは特に注目されたモデルを紹介します。
※展示モデルのうち、現在販売中の製品はKTC公式オンラインストアの「すべてのモニター」ページからチェックできます。
圧倒的速度:1000Hz駆動のフラッグシップ「27M2 Pro」
今回の展示で最も注目を集めたのが、この27M2 Proです。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| パネル | Fast IPS |
| 解像度/リフレッシュレート① | QHD(2560×1440)@ 540Hz(OC) |
| 解像度/リフレッシュレート② | HD(1280×720)@ 1000Hz |
| 色表現 | 10.7億色(8-bit+FRC) |
Fast IPSパネルを採用し、720p解像度時に驚異的な1000Hzを実現。2K QHD時でも540Hz(OC)駆動と、まさに「最速」を追求した競技特化モデルです。「圧倒的スピードでFPSを制する」というキャッチコピー通り、eスポーツシーンで1秒でも早く敵を捉えたいプレイヤーにとって理想的な一台と言えるでしょう。
同日にIODATAやHKC(ANTGAMER)のブースでも1000Hz級製品が展示されており、2026年は「1000Hz時代元年」とも呼ばれるようになっています。
MiniLEDの進化:2304ゾーン搭載の「M27P6S」
KTCブースのもう一人の主役とも言えるのが、このM27P6Sです。
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| パネル | Fast IPS |
| バックライト | MiniLED 2304ゾーン |
| 解像度/リフレッシュレート① | UHD(3840×2160)@ 160Hz |
| 解像度/リフレッシュレート② | FHD(1920×1080)@ 320Hz |
| 表面処理 | グレア(光沢)パネル |
前代モデルM27P6の1152ゾーンからゾーン数が倍の2304に増加。さらに、非光沢パネルからグレア(0%ヘイズ光沢コーティング)へと変更され、画面の鮮やかさと黒表現が向上しています。
KTC担当者によると、「有機ELは購入者にとってコストが重すぎる。それに比べてMiniLEDは物理特性が発揮されてきている」とのこと。実際に日本で最も売れているのはMiniLEDモデルだそうです。
600Hz駆動のFPS特化モデル「25M1 Pro」
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 24.1インチ |
| 解像度 | FHD(1920×1080)@ 600Hz |
| コントラスト | 1000:1 |
| 色彩 | 約1677万色(8-bit) |
24.1インチというベストサイズに、600Hzの超高リフレッシュレートを叩き込んだ競技特化型。eスポーツ系FPSで主流となる24〜25インチサイズで、高解像度よりも高フレームレートを優先するガチ勢向けの分かりやすい仕様です。左右に取り付け可能な遮蔽板も特徴的です。
5K解像度と300Hzを両立する「M27P3」
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| バックライト | QD量子ドット MiniLED 2304ゾーン |
| 解像度/リフレッシュレート① | 5K UHD(5120×2880) @ 75Hz |
| 解像度/リフレッシュレート② | QHD(2560×1440)@ 300Hz |
クリエイターとゲーマーの両方を満足させるハイブリッドモデル。5Kの超高解像度で写真編集や映像制作を行い、ゲーム時はQHD 300Hzでスムーズなプレイを楽しむ――一台で二つの世界を切り替えられるのが魅力です。背面インターフェースも充実しており、USB Type-C×2、Type-A×3、ヘッドフォン出力などを備えています。
OLEDの漆黒美「G32P5」
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 31.5インチ |
| パネル | OLED(有機EL) |
| 解像度/リフレッシュレート① | UHD @ 240Hz |
| 解像度/リフレッシュレート② | FHD @ 480Hz |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
OLED独自の圧倒的なコントラスト表現と、残像感のない滑らかな動きを両立。31.5インチの大画面で没入感のあるゲーム体験を提供します。2024年に評判だったG27P6のシリーズ進化版と言えるでしょう。
▶ ブランドのOLEDラインは、後継モデルG27P6S(2K 240Hz OLED)としてKTC公式オンラインストアで購入できます。
その他の展示製品
- H27P6S:27インチ UHD 160Hz / FHD 320Hz Fast IPS(ホワイトボディ)
- 25M5(M25T8):24.5インチ QHD 260Hz MiniLED 1152ゾーン
- H34S5E:34インチ UWQHD 240Hz(OC) 1500R曲面VA
- H15F8 / H15F6:15.6インチ FHD ポータブルモニター(現行モデルはH15F9)
- MEGAPAD A32Q7 MAX / A25Q5:Android搭載スマートモバイルディスプレイ
MEGAPADシリーズ:モニターの枠を超えた新体験
今回のTGS2026で特に話題になったのが、MEGAPADシリーズの存在です。これは単なるモニターではなく、「動く大画面」としての新しいカテゴリーを提案する製品です。
MEGAPAD A32Q7 MAX
| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 画面サイズ | 32インチ 4K UHD |
| CPU / メモリ | 8コアCPU(16GB+256GB) |
| OS | Android 13(Google EDLA認定) |
| カメラ | 800万画素 |
| スピーカー | 8W×4全方位 |
| バッテリー | 9500mAh大容量 |
リビングやベッドルーム、キッチンまで——家中どこでも活躍するスマートディスプレイ。外部モニター、フィットネス、ホームシアター、カラオケ、スマートAIアシスタントとして多様な使い方が可能です。
▶ MEGAPAD A32Q7 MAXはKTC公式オンラインストアで購入できます。
MEGAPAD A25Q5
24.5インチFHD IPSパネルにAndroid 14、Wi-Fi 6、5000mAhバッテリーを搭載。内蔵カメラ付きでビデオ通話や配信にも対応し、Miracast/AirPlay/Chromecastなど多彩な接続オプションを備えています。
▶ MEGAPAD A25Q5の製品詳細は、KTC公式オンラインストアをご覧ください。
中国ではすでに大人気のMEGAPADシリーズ。TGS2026での日本初公開として、多くの来場者の関心を集めました。
TGS2026での戦略転換:OLEDからMiniLEDへ

興味深いのは、KTCの製品戦略の変化です。
| 年 | 主力技術 | 展示傾向 |
|---|---|---|
| TGS 2024 | OLED主体 | G42P5、G32P5、G27P6の3款OLEDが主役 |
| TGS 2026 | MiniLED主体 | 3款MiniLED + 1款OLED(G32P5のみ) |
2024年の初出展時は「こんな画質のOLEDを作れる会社が来た」という印象でOLEDを全面に出していましたが、2026年はMiniLEDが絶対的主役となりました。
この背景には以下のような理由があります:
- コストパフォーマンス:OLEDは依然として高価であり、購入者への負担が大きい
- MiniLEDの成熟:輝度面で明るい部屋でも負けない、HDR性能が1400 nits到達レベルに達した
- 市場実績:日本市場で最も売れているのはMiniLEDモデル
メディアとユーザーの反響
TGS2026でのKTC出展は、複数のメディアで取り上げられました。
メディア掲載実績
- 4Gamer.net:「デュアルモード1000Hz対応や5K液晶モデルなど、店頭での実機確認が意外と難しいKTCのゲーミングディスプレイをチェック」(29,000回閲覧)
- Game*Spark:「ゲームショウでゲーミングモニターをゲットするチャンス!KTCブースのノベルティをチェック」
- Leveluplogy:詳細な製品スペックレビュー
- AKIBA PC Hotline!:M27P6Sのグレア仕様と7万円前後の予価を報道
ユーザーの声(SNSより)
- 「600Hzのモニターありました」(@uranus_vt) —— 初日の衝撃の一声
- 「KTCさんのモニターがとんでもない大特価に!なんと40%オフになってます!!!」(@nonnbiri_maru) —— 会場限定の激安キャンペーンに沸いたユーザーの声
- 「やすい!」「通販してほしい…!」 —— コスパへの評価と、オンラインでも買いたいという要望

ゲーミングモニター選びの新基準:速度×美しさ×デザイン
TGS2026のKTCブースから見えてきたのは、ゲーミングモニターに対する要求の多様化です。
かつては「高リフレッシュレート=良いモニター」という単純な図式でしたが、現在は以下のような多軸評価が必要になっています:
| 重視ポイント | 代表モデル | 向けユーザー |
|---|---|---|
| 速度(リフレッシュレート) | 27M2 Pro(1000Hz)、25M1 Pro(600Hz) | FPS eスポーツ競技者 |
| 画質(コントラスト/HDR) | M27P6S(MiniLED 2304ゾーン)、G32P5(OLED) | 3D AAAタイトル/映像制作者 |
| 解像度 | M27P3(5K) | クリエイター/高解像度派 |
| 多用途性 | MEGAPADシリーズ | 一般ユーザー/ファミリー |
| 携帯性 | H15F8 / H15F6 | 出張/外出多用ユーザー |
KTCはデザイン面でもこだわりを持っており、スリムな窄額(ベゼル)デザイン、スタンドの形状、素材の質感まで考慮した製品作りを行っています。「デスクに設置した際の見た目や使いやすさ」まで考えた開発姿勢が評価されています。
今後の展望:日本市場でのさらなる展開
KTCは2025年からビックカメラやソフマップの一部店舗でも実機展示・販売を開始しており、ECサイトだけでなく実店舗での購入機会も増えつつあります。
次はCES 2027へ
TGS2026での出展が大成功を収めたKTC。次に注目されるのは、2027年1月にラスベガスで開催されるCES(Consumer Electronics Show)2027での登場です。
CESは世界最大の家電・テクノロジー見本市であり、KTCのようなグローバルディスプレイメーカーにとって最重要な発表舞台の一つです。TGS2026で披露された新製品の正式発売情報はもちろん、さらに進化した次世代モデルの発表も期待されています。

まとめ:TGS2026が示した「モニターの未来」
東京ゲームショウ2026におけるKTCの出展は、単なる製品展示にとどまらず、「ゲームを見るための画面」がどこまで進化したのかを体感できる貴重な機会でした。
- 1000Hz時代の到来と、eスポーツ競技の更なる高速化
- MiniLEDの成熟によるOLEDに代わる新たな高画質選択肢
- 5Kやスマート機能など、ゲーム以外の用途への展開
- コスパ最強を追求するブランドとしての確固たる位置付け
ゲームそのものだけでなく、ゲームを表示するデバイスにも目を向ける——それがTGS2026の新たな楽しみ方の一つと言えるかもしれません。
KTCのモニターは、ゲーミングモニター・スマートモニター・ポータブルモニターなどカテゴリー別に公式オンラインストアから選べます。気になるモデルがあれば、ぜひチェックしてみてください。
関連リンク:
本記事は、東京ゲームショウ2026におけるKTCブースの取材に基づいて作成されました。


